年を重ねても若者と勝負できる!それがマラソンである!

マラソンの雑学

昨今のマラソン大会で注目していることがあります。

それは、壮年ランナーの高速化!
※ここでの壮年は30代後半以降を意味しています。

マラソンという競技自体、30代から始める人も多いため、30〜40代にかけて速く走れる人が増えること自体不思議ではありません。

しかし、ここ最近は特にその傾向が強くなっています。

私のラン友さんには30〜40代だけではなく、50代でも当たり前のようにサブ3を達成している人もいる状況です。

この傾向は市民ランナーだけでなく、海外や日本のトップ選手にも見られます。

例えば、世界で最も速い選手として有名なエリウド・キプチョゲ選手(ケニア)は、今年38歳を迎えますが、世界6大大会(東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティマラソン)を制覇すると宣言。

そして、他にも30代後半で活躍している選手はいます。

とはいっても、

どうせ一部の選手だけなんじゃないの?

という疑問を持っている人もいるハズです。

そんなわけで今回は、30代後半以降のトップ選手と市民ランナーにおける記録の傾向をまとめてみました。

おっさんだけど、まだまだ若者には負けたくないという人は是非続きをご覧下さい!

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30代後半以降の世界トップ選手の記録

まずはトップランナーとして活躍し続けている選手を紹介します。

30代後半といいますと、

「まだ若いよね?」

という認識の人もいるかもしれません。

ですが、20代の活躍が当たり前のスポーツの世界においては珍しいことなんです。

男子

筆頭として、世界記録(2時間1分39秒)保持者のエリウド・キプチョゲ選手が挙げられます。

現在37歳にも関わらず、記録更新中の選手。

INEOS 1:59では人類初のフルマラソン2時間切り(1時間59分40秒)を達成

非公式の大会とはいえ、とんでもない記録です。

INEOS 1:59とは人類初の2時間切りを達成するためのプロジェクトで、通常の大会とは異なり、キプチョゲ選手用のペースメーカーが付いたり、補給し易いなど特殊な環境下での42.195㎞となります。

とはいえ、人類初の2時間突破は偉業であり、公式大会での2時間切りに繋がるであろう素晴らしい結果です。

40歳を迎える2024年開催予定のパリ五輪にも出場する意欲を示しており、オリンピック3連覇を成し遂げようともしています。

そして、活躍しているのはキプチョゲ選手だけではありません。

なんと世界第2位を持つケネニサ・ベケレ選手(エチオピア)も、37歳で2時間1分41秒という記録を達成しています。

そう。

世界のトップ中のトップが30代後半なんです

他にも年を重ねても好記録をマークしている選手はいます。

名前記録達成時の年齢記録
Abebe NEGEWO選手エチオピア38歳2時間6分5秒
Ayad LAMDASSEM選手スペイン40歳2時間6分25秒
Elkanah KIBET選手アメリカ38歳2時間9分07秒

女子

女子選手の中にも男子同様30代後半になっても強い選手はいます。

名前記録達成時の年齢記録
Sara HALL選手アメリカ39歳2時間22分10秒
Keira D’AMATO選手スペイン37歳2時間19分12秒

そして、大注目はこちらの選手です。

名前記録達成時の年齢記録
Edna Ngeringwony KIPLAGAT選手ケニア43歳2時21分40秒

年齢と記録を見た瞬間信じられませんでした。

記録をチェックしていく中で、30代後半だけ紹介することになるだろうと思っていましたので、40代での2時間21分台には驚きを隠せません。

日本人のベテランランナーも負けていない

日本のベテラン勢も好記録続出中です。

2022年2月に実施された大阪マラソン・びわ湖毎日マラソン統合大会では、37歳の岡本直己選手(中国電力)が2時間8分4秒、同年齢の今井正人選手(トヨタ自動車九州)が2時間8分12秒を達成。

東京マラソン2021では佐藤悠基選手(SGホールディングス)も35歳で2時間8分17秒をマークしています。

しかも、岡本選手と佐藤選手については自己ベストという結果。

これからの活躍が非常に楽しみです。

市民ランナーは20代と40代の記録における大きな差は見られない

一方で市民ランナーの記録の傾向はどうでしょうか?

とても分かりやすくまとめてある記事を発見しましたので、紹介します。

ランニング学会 - Society for Running -

こちらの記事では20歳代〜40歳代までの記録はほぼ横ばいであり、50歳代以降に年齢による記録の低下が始まると記載。

実際のデータでもこの通り、20歳代と40歳代の記録に大きな差はありません。

日本の場合は40代、50代の方が好記録をマークしています。

引用元:ランニング学会

GER; 2002〜2009年、ドイツ135のマラソンレース完走者の年代別中央値 (Leyk D et al,2010)

SWE; 1979〜2014年、ストックホルムマラソン男子完走者の年齢別平均値 (Lehto N,2016)

JPN; 2013、2014年「つくば」、2014年の「いぶすき菜の花」、「泉州国際」の4レース男子完走者の年齢別平均値 (森寿仁ら,2016)

USA; 2001〜2016年、ボストン、ニューヨーク、シカゴ3大マラソン完走者の年代別中央値 (Zavorsky GS et al,2017)

引用元:ランニング学会

トップ選手と市民ランナーの年齢による影響の違い

トップ選手と市民ランナーの両方が年を重ねても活躍できる例を挙げましたが、トップ選手の場合は30代後半まで、市民ランナーの場合は40代までと微妙な違いが発生しています。

なぜ、このような違いが発生しているか?

要因はスピードだと考えられます。

実業団やプロ選手のスピードは男子の場合は1㎞を3分前後、女子は1㎞を3分20秒前後というハイペース。

このスピードを体感してみるとわかりますが、一般人からするとほぼダッシュです。

私もそこそこ走り込んでいる方ですが、3分前後の場合、1㎞しかキープできません。

そんなスピードで走り続けるわけですから、身体へかなりの負荷が掛かっていることでしょう

そして、スピードをに関しては若い方が有利とされていることからも、ハイスピードを求められるトップランナーについては30代後半が限界だと推測されます。(今のところ)

30代後半以降のランナーが強い理由

次に壮年ランナーが強い理由を分析していきます。

最大の理由は

持久力では若い世代とも勝負できる

からでしょう。

先に述べたとおり、ハイスピードになると瞬発力の高い方が有利となるため、若い世代の方が強い傾向にあります。

しかし、マラソンは持久力がものをいう世界です。

そして、持久力は継続的にトレーニングをすれば伸びやすい性質を持っています。

私自身、知り合いの40代、50代のベテランランナーに1500mや3000mでは勝てていますが、ハーフやフルマラソンになると勝てなくなることはけっこうあります。

瞬発系の筋肉については、若い方が強い傾向にありますが、持久力をつかさどる遅筋についてはそこまで大きな差は見られません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

年を重ねても自己ベストを狙いやすい競技であるマラソンを是非楽しんで下さいね。

今回は以上です!

年齢を重ねても記録を狙いやすい競技にウルトラマラソンも挙げられます。

もし少しでも興味がある人はこちらの記事をご覧下さい。

とっても過酷なコースとして有名な野辺山ウルトラマラソンの体験記です。

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