ここからは大会編です。
準備編がまだの方はこちらからお読み下さい。
大会には電車で向かうことにした。
当時静岡に住んでいたので、車で行くことも考えたが、100㎞走って運転できるか不安になり電車を選択。
無事に飛騨高山に到着し前日受付へ向かうことにした。
めちゃ盛り上がってる。
ウルトラマラソンを完走するための説明会も開催されており、会場の熱気は最高潮!
地元の方たちのサポートにも熱が入っていた。
横断幕には地元の方たちのあっつーいメッセージがたくさん。
受付終了後に宿に戻り貰ったものをチェック。
その中に地元の小学生から手紙が入っていた。
これはありがたい!元気出るぞと思いメッセージを読んだところ、
「71㎞頑張って下さい」
ん?
俺100kmなんだけど。
見直しても、
71㎞の文字
勘違いじゃなかった。
まあ、数千人も参加者いるんでこんなことあります。
少し時間ができたので飛騨高山の古い町並みを見学することに。
あれ!?見たことある景色。
なんか懐かしい。
思い出した!
以前、付き合っていた彼女と来たことあった。
複雑な気分になる。
明日大丈夫か?
いろいろあったが、無事に当日の朝を迎えることに。
会場に到着。
近づくにつれてどんどん明るくなる。
めっちゃ気合入ってきた。
更衣室にはこれからウルトラに挑戦する変態仲間が大勢いる!
妙に嬉しくなる。
周辺を散策しているとスタート地点を発見した。
フルマラソンと違った特徴的なゲート!
なんかカッコいい。
これをくぐり抜けたくて参加したといっても過言ではない。
スタート時間が近づいてきた。
フルマラソンの時は少し緊張しているが、今回は全くしない。
お祭りと同じ感覚。
違うのはこれが地獄への入り口ということぐらいか。。。
ようやくスタート!
序盤の名物は飛騨高山名物の古い町並み。
風情のある景観をランナー貸し切りで楽しむ。
しばらくすると美女高原エリアが見えてきた。
そこそこの登りだが前半戦なので走りながら登りきる。
けっこう余裕じゃね!?とこの時は元気。
第1関門の「道の駅ひだ朝日村」21.8㎞地点に到着。
蕎麦などの軽食を堪能し、再度登り始める。
飛騨高山スキー場という看板が見えてきた。
今の俺には関係ねえやと思いながらスルー
第2関門の「飛騨高山スキー場」39.2㎞地点に到着。
コース最高地点。
この時点ではまだサブ10ペースをキープ。
そしてここから10㎞程の下りがスタート。
半端ない傾斜。
場所によっては4分30分/kmを切るペース。
下りは好きなので、楽しいな~と思いながら走り続ける。
まさにこんな感じ。
50㎞手前でも余裕あり。このままいけるんじゃね!
と思った矢先少しづつ苦しくなってきた。
あれ?
なんかしんどい。。。
第3関門の「丹生川支所到着」57.2㎞地点に到着。
やばい、マジでしんどい。
30分前まで全然余裕だったのに。。。
休憩がてらスマホをチェックすることに。
あれ?LINEメッセージが溜まってる。
ランニングサークルに入っているメンバーがレース実況で盛り上がっていた。
「もう限界です。」とだけ返信した。
カラ元気も出す気力もなかった。
あとフルマラソン1回と思いながらエイドを後に。
その直後事件が起こった。
10メートル程目の前を走っていたランナーが急に立ち止まる。
あれ?大丈夫か?
そう思ってる自分も全然大丈夫じゃなかったので様子を伺いながら通り過ぎた直後。
よろしくない音が後ろから聞こえてきた。
※お食事中の方すみません。
ごめん。今の俺じゃ助けられない。。。
と思っていたら、現場に駆け寄ってくるスタッフの方が!
安心して先を急ぐことに。
しばらく田園地帯を走っていると激坂が目の前に現れた。
ははーん。これが噂の千光寺前の坂か。
「よし!」
と気合を入れてランニングからウォーキングに切り替える。
戦略的ウォーキング!
※ネタっぽく載せてますけど、これは実際に使っている人もいるので、よかったら活用して下さいね!
坂を登り切ったところに有名な山門が目の前に!
三味線を弾いている地元のお姉さま方に迎えられた。
ただ、演奏よりも門の奥が気になる。
とどめの一撃ともいえる煩悩の階段が出現。
一気に駆け上がろうとしたが、20段目位で足がつりかけたので、戦略的ウォーキングに切り替えなんとか108段登りきった。
ちなみに煩悩について考える余裕は全くない。
もしかしたら煩悩から解き放たれていたのかもしれない。
そして遂に「千光寺」61.9km地点に到着。
ここからはしばらく下り坂だが、足のダメージが半端ないので軽快に下れない。
途中の休憩所で
「もうやめようかな」
と呟いていると、
近くのおっさんランナーから
「ここまで来たんだから頑張ろうぜ!」
と激をもらった。
「うぉーーー!」
と、気合を入れ直す。
ありがとう。おっさん。
それからはランニングとウォーキングの繰り返し。
周りのランナーも同じ。
抜きつ抜かれつしながら前に進む。
ここまでくると周囲のランナーが同志化してくる。
そうこうしている内に第4関門「国府B&G海洋センター」74.1㎞地点に到着。
このあたりからおなかの調子がおかしい。。。
マジかよ。
と思っていたら途中のエイドで開いてるトイレを発見!
ラッキー!
と喜んでいるのもつかの間。
和式だった。。。
70㎞以上走っている身体にとっては拷問でしかない。
生まれたての小鹿のように足をプルプルさせながら用を足すことに成功。
その後再び走り出す。
しばらくして90㎞地点が近づいてきた。
残り10km。
ウォーキングとランニングを繰り返しながら進み続けると少しずつ声援が聞こえてきた。
ゴールが近づいてきたのだ!
だんだんとゴールの施設が見えてきた。
かなりしんどかったが、沿道の声援もあり、最後の数百メートルだけは走ってゴールテープまで辿り着いた。
遂にゴール!!
長かった旅もここで終了。
ゴール後は名前を知らない同志と完走を称えあった。
最後に、
アップダウンが多くかなりハードなコースですが、地域の方々の協力により手厚いサポート体制が整っています。
特に注目すべきはエイドの食事!
地元のいろんな名物料理を食べることができます。
飛騨牛も食べることができますよ!
※57.2㎞地点まで走ることができればですが。。。
他にも魅力盛りだくさんな飛騨高山ウルトラマラソン!
よかったら参加してみてはいかがでしょうか。
記録:11時間33分
累計標高:2,489m
今回は以上です!
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