「こけちゃいました」で有名なオリンピックランナーの谷口浩美さんとお話する機会がありましたので、内容を一部紹介します。
「サブ3を目指しているけどなかなか達成できない」といった自分と同じ悩みを抱えている人に役立つであろう内容となっていますので、是非チェックして下さい。
谷口浩美さんについて
簡単に選手時代の経歴を紹介。
自己ベスト:2時間7分40秒(1988年当時の世界歴代7位)
第3回世界選手権東京大会(1991年) 金メダル
バルセロナオリンピック(1992年) 8位
アトランタオリンピック(1996年) 19位
など輝かしい成績を残されているマラソン界の超大物。
30km走のペース設定はフルの設定+20~30秒
30㎞走について、目標とするタイム+20~30秒で3回程度走れるようになれば、大会で設定ペース通りに走り切ることは可能。
そして、この30㎞走は単独もしくは、自身が引っ張るような流れにする必要がある。
大会ではペーサーや集団に付いていけば体力を温存できるため、+20~30秒で十分らしい。
レースペースでの30km走といったらかなり体力を消耗するし、身体へのダメージも大きいため、無理して取り組まなくてもいいようだ。
大会ではペーサーや集団を利用して可能な限り体力を温存しよう
できる限り何も考えずにひたすら前の人についていくことが重要。
大会での優勝者が元気な理由もここにあり。優勝する人は極力体力を使わないように走っているため、体力が有り余っている。逆に2位や3位の人は余計に体力を消耗して、ゴール後にへとへとになり倒れ込むケースも。
トップレベルの選手達はキロ3分の世界で戦っているため、駆け引きやレース展開がものすごく大事。
ちょっとしたことで体力を消耗し、それが結果に繋がる。
そんなシビアな世界だからこそ、レース中はどのように仕掛けが行われているかをチェックするらしい。
話を聞いてて、自分のレースって無駄が多いと思った。
そもそも目標とするペーサーを発見するまでに時間が掛かり過ぎてる。ペーサーに追い付くまでに設定を超えるペースで走っているため、ここで体力を消耗。
あと、時計見過ぎ。
時計を見ることは自信が無いことの表れとのこと。
集団に付けば、時計を見ることなく走れるため、ここでも体力を温存できる。
何にも考えずに前を追う。これが理想。
まあ分かっちゃいるけど、いろいろと考えてしまう… …
フォームを無理に変える必要はない
無理に変える必要はない。少し意識する程度で十分。
自身にとって自然なフォームで走ることが大事。今の走り方がまさに走りやすいフォームになっている。
谷口さんも首をかしげながら走っていたし、そのフォームで2時間7分台をマークされているので、説得力がハンパない。
このことは首をかしげて走っている人にとっては嬉しい話だろう。
そう。私のことです。
ストライド走法で30km以降失速する人への朗報
30km以降に失速しているストライド走法の人に試して欲しいのが、ストライド走法からピッチ走法への切り替え。
自分がストライド走法で30km以降失速していることを話したところ、
ストライド走法のメリットである歩幅が稼げなくなっている可能性があり、足への負荷だけが大きい状態となっているため、マラソン後半になったらピッチ走法へ切り替えることを勧められた。
ピッチ走法に切り替えて足の回転数を増やした方スピードを出しやすいとのこと。
ピッチ走法は足の筋力への負荷が小さいため、ストライド走法でダメージを負っている足にとっては効果的な切り替え方法になるだろう。
今週末30㎞走に取り組むので、試してみる予定。
フォアフットは足への負担がハンパない
自分自身がフォアフットに切り替えようとして痛い目にあったので、分かってはいたが、マジでやめといた方がいいらしい。
フォアフット走法で有名なアフリカ勢は小さい頃から裸足で駆け回っていたため、自然とフォアフットに適した走り方になっている。裸足で走ってみると分かるが、自然と前足部で接地している。
長い時間をかけて習得できた接地方法なので、アフリカ勢にとっては自然なのである。
一方日本人は裸足で駆け回る習慣がないため、前足部で接地する機会はあまりない。なので、無理に接地を変えようとすると、ふくらはぎやアキレス腱を痛める可能性大。
もし、取り入れるとしたら相応のトレーニングを覚悟する必要がある。
全体を通して
著名な方なので最初は緊張していたが、とてもフランクに接して下さったり、すぐに打ち解けることができた。
オリンピックランナーと話す機会なんて滅多にない(というか、生まれて初めて)機会。
ということで、練習方法から選手時代の話など質問しまくったが、親切に答えて頂き、とても楽しい時間を過ごせた。
いろいろな話を聞く中で、まだまだ自分は努力が足りないと考えさせられた。まずは今回得たことを次の練習やレースに活かすことでサブ3達成に繋げたい。
最後に貴重なお話をして下さった谷口浩美さん、そしてこのような場を設定された某有名歯科医の先生に感謝申し上げます。
話を一緒に聴いていたサブスリーの会一同でパシャリ。
※ちなみに誰もサブスリーを達成していなかったので、厳密にはサブスリーを目指す会。
今回は以上です!
サブスリーを目指している人からマラソン初心者までカバー!
アシックスのランニングシューズに興味がある人はこちらの記事をご覧下さい。
実際に履いて感じたシューズ毎の特徴をまとめております。
コメント