アシックス初の厚底カーボンモデルとして好評だったメタスピードスカイの2代目モデルが6月14日に発売されました。
その名もメタスピードスカイ+(プラス)。
前作に対してカーボンプレートの形状変更やミッドソールのフォーム材増量等、より大きな反発力を得られるよう改良されているとのことで、期待が持てるシューズに仕上がっています。
すぐに試したい!と思い、発売日にアシックスの公式ページにて購入。
6月17日にシューズが到着しましたので、さっそくシューズをチェックしてみました。
おっさんランナーが実際に見て、履いて、走って感じたことをまとめていますので、興味がある人は続きをご覧下さい。
早速ですが、メリットとデメリットを下記します。
続いてデメリットはこちらです。
前作との違いは反発力が大きく向上している点です。
更に靴紐の形状やアッパー素材を変更する等細かな改良も加えられており、マイナーチェンジに留まらない進化を遂げたモデルといった感じがします。
基本スペック
基本スペックは以下の通りです。
製造国 | ベトナム |
素材 | インナーソール:合成樹脂(FLYTEFOAM)/固定式 |
サイズ | 22.5,23.0,23.5,24.0,24.5,25.0,25.5,26.0,26.5,27.0,27.5,28.0,28.5,29.0,30.0 |
幅/ラスト | STANDARD |
アッパー素材 | 合成繊維 |
アウター素材 | ゴム底・合成底 |
ヒールドロップ | 5㎜(前足部:28㎜・後足部:33㎜)※前作と同じです。 |
外観
横からの見た目
横からの見た目(反対側)
上からの見た目
アッパーと靴紐の見た目
かかと部(外側)の見た目
かかと部(内側)
アウトソールの見た目
販売価格
27,500円(税込)
前作同様27,500円(税込)とかなり高額な部類に入ります。
発売開始して1年経過しましたが、全然値下げされておりません。
そのため購入される際には、ポイント還元を活用することを強くオススメします!
高価な分多くのポイントが付与されますので、還元ポイントは必ずチェックするようにしましょう。
重量
200g (26.5cm)
ミッドソールに搭載されているFF BLAST TURBO増量の影響を受け、前作よりも約20g重くなっています。
サイズ感
基本スペックに記載されている通り、幅はSTANDARDタイプです。
前作のメタスピードスカイ、ゲルカヤノ28やエボライド2といったシューズと同じサイズ感になります。
サイズについて気になる方はこちらでご確認下さい。
アシックスのアプリにて測定が可能なので、自身に合うサイズ感を確認可能です。
耐久性
前作同様アウトソールにASICSGRIPが採用されていることため、そこそこ高い耐久性を期待できます。
雨の路面でもグリップ力を保持できるバランスの取れたアウトソール素材です。
前作の耐久性が気になる方は以下記事をご覧下さい。
クッション性
増量されたFF BLAST TURBOにより高いクッション性を発揮しています。
カーボンプレートがフラットになっており、その下に搭載されているクッション材の増量が要因と推測。
実際に前作と比較したところ、ミッドソールの下部が若干大きくなっているように見えます。
反発力
つま先から中足部前方のミッドソールが厚くなっていることが、高いクッション性だけではなく、反発力向上にも繋がっているものと考えます。
踏み込んだ時の沈み込みも少ないため、すぐに強い反発力の恩恵を受けることで、ストライドを大きく伸ばすことが可能。
一気にストライドを伸ばす分、足への負担は強くなりますが、スピードを求める人にはピッタリの仕様だと感じます。
走ってみて感じたこと
フォアフットやミッドフットといった前足部から中足部での接地に向いているようです。
実際に走ってみると、つま先に近いポイントで接地する際に反発力を強く実感できます。
メタスピードスカイプラスでは前作に対してFF BLAST TURBOを前足部を中心に増量しているため、当然といえば当然かもしれません。
そのため、かかと部での接地、つまりヒールストライクの場合はその特性をあまり活かせないのでは?とも感じました。
スピードと体重の兼ね合いもあるため、ヒールストライクよりフォアフットやミッドフットの方が向いていると一概には言えませんので、迷っている方は試してみることをオススメします。
メタスピードスカイとメタスピードスカイ+を比較してみた
靴紐の形状を大きく変更
少しギザギザしているため、二重結びをしなくともほどけにくい形状になっています。
プレートの配置箇所を上部に変更
この結果、プレート下部のFF BLAST TURBOを増量できたとされております。
実際に履いてみると分かりますが、中足部前方からつま先にかけたエリアのクッション性と反発力は、前作よりも明らかに向上しています。
アッパーが吸い付くような素材に変更
キックバック特性を持つモーションラップアッパーが採用されており、吸い付くようなフィット感になっています。
※キックバック特性とは、伸びてもすぐに戻る性能のこと
前回のパリッとした感じと違います。
また、つま先周りが少し広くなっているため、足の指全体にゆとりが生まれます。その結果、足の指に掛かる負担が軽減されているため、長時間ラクに走り続けられました。
中足部のホールド感がしっかりしていること、更に幅も広くなってることにより安定感UP
実際に履いてみると分かりますが、前作を初めて履いた時に感じた若干の不安定さが軽減されているため、その点には驚かされました。
分かりにくいかもしれませんが、前作(右側)と比較すると若干ですが、中足部の幅が広くなっています。
耐久性①100km走った後の状況
前作同様100㎞走破後も問題なく使用できております。
前作:左側(300㎞走破後)と比較した写真です。
走り方の影響なのでしょう。
両方ともアウトソール側から損傷しています。
アッパーも問題ありません。
耐久性②200km走った後の状況
200㎞走破以降も問題ありません。
アウトソールの白い部分のみ、徐々に摩耗しております。
これはメタスピードスカイと同様です。
アッパーについて全然問題ありません。
補足
旧モデルであるメタスピードスカイの相性が良い人は、無理にメタスピードスカイプラスに変更しなくてもよいと思います。
なぜそんなことを言えるかといいますと、私はメタスピードスカイの方が走りやすく、記録も良いからです。
実際にポイント練習やフルマラソンで履いてみて感じたことですが、メタスピードスカイプラスを履きこなすには、それなりのトレーニングが必要です。
メタスピードスカイで良い感じに走れていても、スカイプラスでは走れておりません。
反発力が高い方がスピードを出しやすく記録も期待できると予想しておりましたが、そう簡単ではありませんでした。
まとめ
メタスピードスカイ+(プラス)のメリットとデメリットを再掲します。
続いてデメリットはこちらです。
いかがでしたでしょうか?
高い反発力は魅力的ですが、履きこなすには相応のトレーニングが必要だと感じるモデルです。
正直なところ、履きこなせるのかけっこう不安です……
前作でもフルマラソン後半では脚が残っておらず、メリットである反発力が推進力として利用できていませんでした。反発力が上に向かってしまい、むしろデメリットとなる始末。
前作の方が合ってるという人の意見もありますので、シューズの特性と自身の走力の見極めたうえで購入するのか検討してみて下さい。
今回は以上です!
その他のシューズと比較検討したい人は以下記事をご覧下さい。
アシックス製シューズの特徴を一覧表にまとめていますので、簡単に比較することができます。
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