先日発売されたメタスピードシリーズの最新版に引き続き、9月22日にマジックスピードの2代目が発売されました。
メタスピードシリーズ同様に前作から多くの点が改良されており、試す価値のあるモデルへと仕上がっております。
反発力、クッション性やフィット感など各性能が高いレベルでまとまっているため、ジョグやスピード練習といった様々な練習で活躍してくれることでしょう。
また、マジックスピード同様に推進サポート機能が備わっておりますが、今作はフルレングスのカーボンプレートを搭載したことにより本機能を実現。
※フルレングスとのカーボンプレートとは、足の裏全体を覆いているプレートのことです。
楽にスピードを出しやすい構造となっています。
反発力や重量のみであれば、メタスピードシリーズに劣りますが、価格や履きこなせるかなどを加味すると、マジックスピード2も負けていません。
そんなマジックスピード2の魅力を紹介していきます!
早速ですが、メリットとデメリットを下記します。
続いてデメリットはこちらです。
詳しく知りたい方は続きをご覧下さい。
基本スペック
基本スペックは以下の通りです。
製造国 | ベトナム |
素材 | インナーソール:合成樹脂(FLYTEFOAM)/固定式 |
サイズ | 24.5,25.0,25.5,26.0,26.5,27.0,27.5,28.0,28.5,29.0,30.0,31.0,32.0 |
幅/ラスト | STANDARD |
アッパー素材 | 合成繊維 |
アウター素材 | ゴム底 |
ちなみに、ミッドソールの厚みは前足部:24㎜、後足部:31㎜(前作+2mm)となっており、ドロップは7㎜です。
外観
横からの見た目
横からの見た目(反対側)
上からの見た目
かかと部の見た目
かかと部(内側)の見た目
シュータンの見た目
シュータンはとても柔らかく、足の甲に吸い付くようにフィットしてくれます。
アッパーの見た目
アウトソールの見た目【メタスピードスカイ・メタスピードスカイプラスとも比較】
アウトソールの見た目比較(左側:マジックスピード2、真ん中:メタスピードスカイ、右側:メタスピードスカイプラス)
補強箇所(黒い箇所)以外の白い部分については、メタスピードスカイとメタスピードスカイプラスと比較して耐久性は高い感じがします。
メタスピードシリーズのアウトソール剥げについては、私の接地方法が悪い影響かと想定されますので、アウトソール自体が弱いわけではありません。(たぶん)
販売価格
16,500円(税込)
メタスピードスカイ+(プラス)と比較すると約10,000円安くなっています。
前作:17,600円(税込)と比較して約1,000円安くなっていることから、厚底カーボンシューズとしてはかなりリーズナブルなモデルといえます。
Amazonや楽天市場の一部店舗では12,000円以下で販売されておりますので、少しでも興味がある人は試してみることをオススメします。
重量
225g (26.5cm)
前作:220gとほぼ同重量。
前作よりもミッドソールが+2mmとなっていますが、重量に大きな影響を与えていないようです。
サイズ感
幅はSTANDARDタイプとWIDEタイプの2種類です。
STANDARDであればメタスピードスカイ、ゲルカヤノ29やエボライド3といったシューズと同じサイズ感となります。
サイズについて気になる方はこちらでご確認下さい。
アシックスのアプリにて測定が可能なので、自身に合うサイズ感を確認可能です。
WIDEタイプがあるのも魅力的!
足幅が広い人も是非試してみて下さい。
耐久性
メタスピードスカイ同様アウトソールにASICS GRIPが採用されていることから、そこそこ高い耐久性を期待できます。
雨の路面でもグリップ力を保持できるバランスの取れたアウトソール素材
アシックスの最新モデルに搭載されていることからも、信頼性の高い素材といえるでしょう。
黒いラバーの部分がASICS GRIPです。
クッション性
FF BLAST PLUSとFLYTEFOAMにより高いクッション性を実現しています。
かかと部から足の指下あたりまでミッドソールが厚くなっているため、かかとから接地するヒールストライクにもピッタリ。
初心者の方も安心して活用できます。
接地した瞬間の沈み込みについては、ゲルカヤノ29と同じように衝撃をゆっくりと受け止めてくれる感じです。
そのため、フワフワしたクッション性を求める人には物足りないかもしれません。
反発力
カーボンプレートとミッドソールによる相乗効果でしょう、とても高い反発力を感じます。
かかと部や中足部で接地後に前傾し、重心が親指の付け根に移動したところで反発力をもらうイメージです。
反発をもらうポイントはこのあたりです。
カーボンプレートがかかと部から前足部にかけて搭載されていることも影響していると考えられます。
アシックスの公式ページでも
カーボンプレートをかかと部から前足部にフルレングスで搭載。蹴り出しの動きを安定させ、前方へ推進する効果を発揮。
株式会社アシックス
と記載されており、カーボンプレートにより反発力が高まり、強い推進力を生み出しているようです。
走ってみて感じたこと
ジョグでもスピード練習でも使える万能タイプといった印象を持ちました。
クッション性が高いことから、足へのダメージを軽減したい日々のジョグにピッタリ。
更にクッション性が高いだけでなく、225gと軽量な部類に入ることからインターバルやペース走といったスピード練習にも活用できます。
特にキロ4分半を切ったあたりから反発力を強く感じはじめ、楽にキロ4分を切ることができました。
また、本モデルは推進サポート機能により楽に速く走り続けることができるため、距離走といった速いペースで長距離を走るトレーニングにも最適です。
ただし、デメリットに記載した通り、この推進サポート機能が人によっては合わない可能性があります。
実際に本モデルではなく、エボライドのガイドソール機能(推進サポート)に対して、違和感があるということをラン友から聞いたこともありますので注意して下さい。
エボライドについて気になる人は、こちらの記事をご覧下さい。
メタスピードスカイプラスとの比較
マジックスピード2の上位モデルであるメタスピードスカイ+(プラス)と比較したところ、マジックスピード2の方が万人向けのモデルだと感じました。
理由としては、マジックスピード2はかかと部からつま先部下にかけて搭載されたミッドソール、カーボンプレートによる推進サポート機能など、初心者ランナーでも履きやすいモデルに仕上がっている点が挙げられます。
その一方、メタスピードスカイプラスについては中側部のミッドソールが厚く、そこで反発力を得やすくなっているため、かかと部での接地が多い初心者の方には向いていないと想定されます。
こちらの写真の通り、メタスピードスカイプラスの方がミッドソールが若干厚めです。
ただし、より速いスピードを求める人にはメタスピードスカイプラスがオススメ!
メタスピードスカイプラスの方が高い反発力を持ち、マジックスピード2より20gも軽いため、履きこなすことさえできれば、好記録を狙いやすいといえます。
メタスピードスカイプラスについて詳しく知りたい人はこちらの記事をご覧下さい!
ハイパースピード2との比較
加速のしやすさはハイパースピード2に軍配が上がります。
その理由は重量!
マジックスピード2が225g(26.5cm)に対して、ハイパースピード2は195g(26.5cm)と30gも軽くなっております。
マジックスピード2、ハイパースピード2、そしてメタスピードスカイプラスを上から見比べてみると分かりますが、ハイパースピード2が一番スッキリした見た目です。
この大きさの違いが重量の差となって表れているのでしょう。
その一方で長い距離を走る場合はマジックスピード2が有利です。
なんといってもクッション性の高さが違いますので、ロング走といった練習をする場合にはマジックスピード2の方がオススメ!
そのため、自身の目的に応じて購入するといいでしょう。
ハイパースピード2について詳しく知りたい人はこちらをご覧下さい!
サブ3を目指す人にオススメ
キロ4分まで楽にスピードを上げることができたため、サブ3を目指すランナーには特にオススメです。
メタスピードスカイプラスよりも履きこなしやすい点からも、より万人向けモデルといえるでしょう。
ハーフマラソンとはなりますが、スタート地点前方にはマジックスピード2を履いているランナーがちらほらといました。
特に後半ペースが落ちてしまう人や自己ベスト更新がなかなかできない人、カーボンの力で前進したい人には特にオススメ。
よりスピードを出しやすいメタスピードスカイプラスではなく、マジックスピード2を選んでいる人がいることからも相性によって使い分けた方がよさそうです。
SOLUTION DYE(ソリューションダイ)により環境にも配慮した製造工程を実現
本モデルは高い性能だけではなく、製造過程における環境への配慮という点も優れています。
SOLUTION DYEという技法を用いて中敷きを製造することが、水使用量を約33%、二酸化炭素排出量を約45%削減に貢献するとされています。
SOLUTION DYEについて詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。
ちなみに、アシックスはゲルカヤノシリーズにCNF(セルロースナノファイバー)を採用する等、環境保護活動に積極的です。
今後多くの人がランニングを楽しめるよう、サステナブルな要素もシューズを選ぶ際のポイントに加えてみてもいいかもしれません。
※CNFとは最新バイオマス素材のことです。
まとめ
メリットとデメリットを再掲します。
続いてデメリットはこちらです。
前作に対して各機能改良されており、更にお求めやすい価格になっているモデル。
気になる人はスポーツショップでの試し履き、もしくはAmazonの prime try before you buyでサイズ合わせできますので、不安な人は一度試してみて下さい。
マジックスピード2の商品ページにある「prime try before you buy」マークの左側をクリックすると、7日間の無料お試しを選択できます。
今回は以上です!
そのほかのシューズについて気になる人はこちらの記事もご覧下さい。
アシックスのシューズを一覧表でまとめていますので、簡単にシューズ毎の特徴をチェックできます!
コメント
マジックスピード2代目きたか~~~~~
性能めっちゃよさそう~~~~~
コメント頂きましてありがとうございます!
性能もいいんですけど、コスパがイイですね(^_^)
記事にも記載していますが、前作より価格が下がっている点がとても魅力的です。