ゲルカヤノシリーズと双璧をなすロングセラーモデルから最新作が発表されました。
その名もGT-2000 12です。
ランニング経験がある人であれば、一度は聞いたことがあるかもしれません。
万人受けするランニング初心者向け定番モデル
です。
さらにベテランランナーも、ジョグ用として日常使いしているシューズでもあります。
多くのランナーに愛されている理由は、これまでの歴史の中で改善され続け実現した高い機能性。
ロングセラーモデルは毎回アップデートされることで、様々な改善が加えられている点が魅力的です。
今回はそんなGT-2000 12を実際に履いて、走ってみた感想を紹介していきます。
続いてデメリットはこちらです。
外観
横からの見た目
横からの見た目(反対側)
上からの見た目
アッパーの見た目
アウトソールの見た目
かかと部(外側)の見た目
かかと部(内側)の見た目
販売価格
価格:15,400円(税込)
旧モデルのGT-2000 11は定価:14,300円(税込)でしたので、約1,000円の価格UP。
ゲルカヤノやエボライドシリーズほどの値上げではありませんが、懐には優しくありません。
とはいえ、前作と比較して軽量化や安定感UPといった機能性UPが織り込まれておりますので、この単価に対してそこまでの抵抗感はありません。
現在、いろんな商品で値上げが続いておりますので、自然な流れともいえます。
重量
270g(26.5㎝)
GT-2000 11が280g(26.5㎝)でしたので、10gの軽量化を実現。
正直なところ、履き比べてみた感じはあまり変わりません。
とはいえ、若干でも軽量化されれば間違いなく足への負荷は軽減します。
ランニングでは数キロから数十キロ足へ負荷を続けますので、たった10gでもタイムに影響を及ぼすからです。
サイズ感
旧モデルのGT-2000 11と同じサイズ感です。
私に違いは感じられませんでした。
EXTRA WIDEタイプも同時販売されていますので、足の幅が広めの人は幅浩タイプを選択するといいでしょう。
サイズについて気になる方はこちらでご確認ください。
アシックスのアプリにて測定が可能なので、自身に合うサイズ感を確認可能です。
かかと部が高くなっているため、とても履きやすい
かかと部が少し高くなっているため、そこを掴みながら履くことでスムーズな脱着が可能です。
最初は
「少し邪魔だな」
と感じましたが、実際に履いてみるとそんなことはありません。
走っている最中特に違和感はありませんでした。
足がシューズに包まれる感が増したため、シューズとの一体感が強まったように感じます。
頑丈な耐久性
間違いなく耐久性は高いです。
まず挙げられるポイントは、アウトソールに採用されているAHAR+の存在。
AHAR+は高機能モデルに搭載されている素材であり、1,000㎞以上走っても問題なかった実績を持ち合わせています。
実際に1,000km以上走った後の状態を知りたい方はこちらをご覧ください。
これまでAHAR+を活用したシューズを何足も履いてきましたが、最低でも700~800㎞は耐えてくれました。
次にアッパー部ですが、こちらも定番のエンジニアードメッシュが採用されています。
こちらは部位によって通気性とフィット感を高めているメッシュ素材であり、アシックスの主要モデルではおなじみの機能です。
こちらですね
このとおり、通気口の大きさが異なります。
より柔らかくなったクッション性
前作よりさらに柔らかくなった印象です。
GT-2000 11のクッショニングですが、少し硬いと感じる人もいました。
私自身そこまで気になりませんでしたが、確かにゲルカヤノの履き比べてみますと硬いことは否めません。
一方で、GT-2000 12は明らかに柔らかくなっています。
今作から搭載されている「Pure GEL」とミッドソールに採用された「FF BLAST PLUS」が貢献しているのでしょう。
実際、アシックス公式サイトの情報によりますと、
ミッドソールは前作より2mm厚く、「Pure GEL」は約65%やわらかくなっている
とされています。
この柔らかさを表現しますと、ほんの少しだけ空気の抜けた風船を指で押す感じといったところでしょうか。(イメージできない方は実際に履くと分かるハズです。たぶん)
空気がパンパンに入った風船を指で押した場合、スグに反発します。
一方、少し空気を抜くと反発が戻ってくるまで、指で押す力を風船側受け止める時間が長くなります。
今回のクッショニングは着地した瞬間の衝撃をスグに返すのではなく、少し受け止めて反発させる感じです。
着地する際のグラつきも防ぐ高い安定感
本モデルでは「3D GUIDANCE SYSTEM(スリーディガイダンスシステム)」という名の仕組みが採用されています。
走る距離が長くなるほど変わるランナーの動きを研究し開発された機能構造であり
- かかと部外側に対する適切な傾斜
- ミッドソールのかかと部から中足部にかけて広がりをもたせた立体構造
により、
- かかとからスムーズに着地
- 走っている最中の過度な倒れ込みの防止
に貢献するとされています。
実際に中足部の幅を計測したところ
GT-2000 12では約85㎜
GT-2000 11では80mm
とGT-2000 12の方が明らかに長いため、面積が広いことが判明。
そして
この安定性の高さがGT-2000 12の大きな魅力だと感じました。
着地する際に少し重点をズラしたりしましたが、そこからバランスを崩すようなことはなく、スムーズに次の一歩に繋げられたからです。
その人の持つボディバランスによって感じ方は異なりますので、
「そうでもないな」
と感じるかもしれません。
そんな方は一度試してみてください。
悩む時間がモッタイナイですから。
Amazonでは7日間サクッと無料で試し履きできますので、一度は履いてみましょう。
走ってみて感じたこと
長くのんびり走り続けたい。
そんな人向けのシューズです。
- 柔らかなクッショニング
- 3D GUIDANCE SYSTEM
により可能な限り足への負荷を減らした状態で走り続けられるシューズへと仕上がっております。
そのため、ラクに走ることが可能。
足への衝撃吸収と倒れ込み防止により走る際に感じるストレスが減少しているからです。
スピードでいいますと5分/km~6分/km台でじっくりと走り込みたい人にピッタリ。
それ以上のスピードで走りたい場合は別のモデルをオススメします。
GT-2000 12でもスピードを出せますが、反発力の高さや重量のことを考慮しますとエボライドスピードやマジックスピード3といったモデルを選びましょう。
大会で好記録を狙いたい場合、スピードを出しやすいモデルを選びますよね。
そして、練習でも大会で活用するモデルに似ているタイプを履いた方が「慣れ」ることで大会でも力を発揮しやすくなります。
ゲルカヤノ30と比較してみて
大きな違いは次の2点です。
- 安定感を求めるランナーはゲルカヤノ30
- スピードを求めるランナーはGT-2000 12
GT-2000 12も前作と比較して安定感が向上しておりますが、ゲルカヤノ30の方が安定感は高い印象です。
実際に上から撮影した見た目ですが、GT-2000 12の方が若干小さくなっています。
(わずかではありますが)
そして、スピードの出しやすさという観点でチェックしますとGT-2000 12に軍配が上がります。
その理由はいたってシンプル。
重量の違いです。
- GT-2000 12 :270g(26.5㎝)
- ゲルカヤノ30:300g(26.5㎝)
と30gも差があります。
GT-2000 12がスピードタイプのモデルではないとはいえ、ゲルカヤノ30よりはスピードを出しやすいです。
GT-2000 11と比較してみて
約1,000円値上げとはなっていますが、機能性が向上しているため、GT-2000 12の購入をオススメします。
特にクッショニングが全然違います。
GT-2000シリーズは万人をターゲットとしたジョグ用モデルなので、GT-2000 11もクッション性は悪くありません。
ですが、クッション性の弾力に対してクセを感じる人がいました。
GT-2000 12はより柔らかになったことで、前作とは違ったクッショニングを体験できます。
つまり、試す価値ありということです。
さらに3D GUIDANCE SYSTEMによる安定感向上も、快適に走り続けることに貢献。
これら改善事項を踏まえますと、GT-2000 12の方が旧作よりも買いといえます。
まとめ
メリットとデメリットを再掲します。
続いてデメリットはこちらです。
気になる人はスポーツショップでの試し履き、もしくはAmazonの prime try before you buyでサイズ合わせできますので、不安な人は一度試してみて下さい。
GT-2000 12の商品ページにある「prime try before you buy」マークの左側をクリックすると、7日間の無料お試しを選択できます。
今回は以上です!
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