アシックスらしからぬデザイン性の高さと、跳ねるような反発力が魅力のノヴァブラストの最新作が発売されました。
FF BLAST PLUSを採用し、反発性が向上。
引用元:株式会社アシックス
スピードが出しやすいモデルに。
レースから、スピードランナーのトレーニングまで。
バウンシーな走り心地で、
いつもの道をはずませよう。
をコンセプトに売り出されているノヴァブラストの3代目です。
第一印象は前作のノヴァブラスト2同様、ミッドソール(横)の形状が独特だな〜といった感じ。
前作はデコボコしておりましたが、今作は流れるような形状に変更されているため、スピード感のある見た目になっています。
その一方、トランポリンのような反発力を実現するために一役買っているアウトソールは、前作同様独特な形状のまま。
独特な形状に目がいきがちですが、今回はシュータンとアッパーの一体構造化や約25gの軽量化など、性能面においても大きく変更されています。
前作とは違った魅力あるシューズに仕上がっていますので、前作が合わなかった人も是非チェックしてみて下さい。
早速ですが、メリットとデメリットを下記します。
続いてデメリットこちらです。
基本スペック
基本スペックは以下の通りです。
製造国 | ベトナム |
サイズ | 24.5,25.0,25.5,26.0,26.5,27.0,27.5,28.0,28.5,29.0,30.0,31.0,32.0 |
幅/ラスト | STANDARD |
アッパー素材 | 合成繊維・人工皮革 |
アウター素材 | ゴム底 |
ドロップ(つま先と踵の高低差)も8㎜(前足部:23㎜・後足部:31㎜)
外観
横からの見た目
横からの見た目(反対側)
上からの見た目
かかと部の見た目
かかと部の見た目(内側)
シュータンの見た目
シュータンの見た目②
シュータンは手前は薄いが奥の方は少し厚めです。
このシュータンの厚みが包み込むようなフィット感に貢献しています。
アッパーの見た目
アウトソールの見た目
販売価格:ノヴァブラスト2と比べて約3,000円安い
希望小売単価:14,300円(税込)
前作のノヴァブラスト2:17,600円(税込)と比較すると、約3,000円も安くなっています。
アシックスの万人向けシューズの代表格ともいえるゲルカヤノ29は17,600円なので、高性能シューズの部類では比較的安い方です。
同日(2022/9/22)に発売されたマジックスピード2といい、アシックスの値下げに対する取り組み姿勢はランナーにとって非常にありがたいかぎりです。
現在物価が上がっている中なので、かなり頑張っていると思います。
楽天の一部のショップやAmazonでは10,000円(税込)前後で購入可能。
サイズによっては9,000円(税込)以下で購入できるショップもありました。
クーポン発行やポイント大幅還元等で少し安めに購入できますので、興味のある人はチェックしてみて下さい。
重量:約25gの軽量化を実現
重さ:245g (26.5cm)
前作:270gから約25g軽量化されており、スピードを出しやすくなっています。
サイズ感:STANDARDタイプとWIDEタイプの2種類をラインナップ
足幅はSTANDARDタイプとWIDEタイプの2種類です。
STANDARDであれば前作のノヴァブラスト2、ゲルカヤノ29等と同じサイズ感となります。
サイズについて気になる方はこちらのページをご確認下さい。
アシックスのアプリにて測定が可能なので、自身に合うサイズ感を確認可能です。
耐久性:AHAR+採用により長い期間活躍してくれる
アウトソールにAHAR+が採用されているため、高い耐久性を期待できます。
AHAR+とはアシックスで使用されている従来ラバーと比較して、約3倍の耐摩耗性を発揮するとされています。
旧タイプの素材であるAHARも耐久性が高く、複数モデルで1,000km以上走っても問題ありませんでした。
参考までAHARを採用しているマジックスピードの耐久性の高さをご覧下さい。
マジックスピードで2,000㎞近く走り続けた結果を確認可能です!
AHAR+はAHARのバージョンアップなので、耐久性の高さが必要となるアウトソールについては心配ないでしょう。
クッション性:FF BLAST PLUS採用により高いクッショニングを実現
かなり分厚いミッドソールに採用されているFF BLAST PLUSが高いクッション性を実現。
かかと部の面積も広いため、走っている最中にバランスを崩して着地しても、しっかりと受け止めてくれます。
反発力:ソール全体の構造設計によりトランポリンのような感覚を体験
ミッドソールに搭載されているFF BLAST PLUSと独自のアウトソール構造によりポンポンとトランポリンで跳ねるような反発力を実現。
ノヴァブラスト3開発者の益本氏はGet Navi webの取材で以下のように回答しており、
最大の特徴は、着地の衝撃を緩衝し、蹴り出しの際に推進力に換える反発性を活かした、ソール全体の構造だ。本来、衝撃緩衝のクッション性と、推進力としての高反発は、矛盾した機能だと言える。極端に書けば、“柔らかいのに、よく跳ねる”
引用元:Get Navi web
柔らかなクッション性に対する反発力が、よく跳ねるトランポリンのような感覚を生み出しているようです。
益本氏への取材全容を知りたい方はこちらのページからご確認下さい。
更に、記事の中では、
ミッドソールのフォームの厚みや素材、そして形状が重要です。NOVABLAST 3は、踵部の中央に大きな凹みを作り、動きに合わせたスリットを入れ、フォーム全体が変形しやすい形状を採用しています。
引用元:Get Navi web
と記載。
細かな形状の違いが反発力に影響していることも示唆されており、こだわりをもって開発されたことが理解できます。
フィット感:包み込まれるような履き心地
アッパー、シュータンともに少し厚めの柔らかい素材が使われており、包み込まれるような履き心地を体感できます。
新技術であるシュータンウィング構造の影響を受けているのでしょう。
中足部がキッチリと固定されているため、走っている最中にシューズがバタつく感じが一切ありません。
※シュータンウィング:シュータンとアッパーが一体化されている構造
全体的に柔らかな素材で包まれつつも、足とシューズがきちんと固定されている印象です。
走ってみて感じたこと
ジョグとそこそこスピードを要する練習でも使える印象を持ちました。
ジョグ(6分~5分30秒/㎞)では特に違和感なく走ることができ、高いクッション性のおかげで足への衝撃もきちんと吸収してくれ、走り終わった後、疲労感もあまりありません。
トランポリンのような独自の反発力もジョグの段階から感じることができ、あまり重くないため、スムーズにスピードアップできます。
全体的に大きな形状なので走りに影響しないのかな?と心配していましたが、あまり気になりませんでした。
ただし、人によってはこの形状が気になるかもしれませんので、不安な人は実際に見た方がいいかもしれません。
そして用途としては、普段のジョグからLT走やロング走といったそこそこスピードを要する練習に使えそうです。
ポイント練習としてLT走を実施する場合、アップと本練習をノヴァブラスト3のみで対応できます。
※LT走とは閾値走のことで、乳酸が溜まり始めるペースで走ることです。
こちらのページで、自身のマラソン記録に基づいたLT走のペースを確認できます。
SOLUTION DYE(ソリューションダイ)によるサステイナブルを意識した製造工程を確立
マジックスピード2と同じように、本モデルでもソリューションダイを活用することで、環境面に配慮した生産を進めています。
詳しく知りたい方は以下のアシックスのホームページをご覧下さい。
まとめ
メリットとデメリットを再掲します。
続いてデメリットこちらです。
ジョグだけはなく、スピードを必要とする練習でも活躍してくれる万能タイプのシューズであるノヴァブラスト3。
気になる人は是非試してみて下さいね!
スポーツショップでの試し履き、もしくはAmazonのの prime try before you buyでお試しできますので、不安な人は一度試してみるのもありです。
今回は以上です!
その他のシューズについて知りたい方はこちらの記事をご覧下さい。
前作のノヴァブラスト2も含めた特徴をチャート図でまとめています。
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