包み込まれるようなホールド感が素晴らしいシューズ。
そうです。
ゲルニンバスシリーズの最新作『ゲルニンバス25』が発売されましたので、早速試してみました。
ホールド感の高さはそのままに、クッション性がレベルアップしておりますので、足に負担を掛けずに走りたい人にピッタリの仕上がりとなっております。
注文する前からアシックスのホームページ上で大々的に取り上げていたので、気にはなっていました。
箱を開けた瞬間の第一印象はといいますと、
「なんかカッコいい」
そうです。
まず見た目に惹かれました。
アシックスでは珍しいファッション性も高いシューズだと思います。
こんなこと言うと怒る人がいるかもしれませんが、アシックスのシューズってあまりデザイン性が高いと思えないんですよね。
実際に選ぶ基準としては、
日本人の足に合ったフィット感や耐久性など機能性の高さ
が挙げられます。
カッコよさだったらナイキやニューバランスに軍配が上がります。
そんな認識の中でこのシューズを見たため、少し驚きました。
これがナイキだったら、そんな反応はしなかったでしょう。
とまあ、前置きが長くなってしまいましたが、そんなゲルニンバス25を試して感じたことを紹介していきます。
早速ですが、メリットとデメリットを下記します。
詳しく知りたい人は続きをご覧ください。
基本スペック
基本スペックは以下の通りです。
製造国 | インドネシア / ベトナム |
素材 | 合成樹脂(ORTHOLITE)/取替式 |
サイズ | 24.5-29, 30, 31-32 |
幅/ラスト | STANDARD |
アッパー素材 | 合成繊維・合成樹脂 |
アウター素材 | ゴム底 |
外観
上からの見た目
横からの見た目
横からの見た目(反対側)
かかと部の見た目
かかと部はゲル構造が見えなくなったことでよりスタイリッシュになってます。
ちなみに、ゲルニンバス24はこんな感じでした。
かかと部の見た目(内側)
かかと部上には引き手が搭載されており、シューズを履くときにとても便利です。
シュータンの見た目
ニット製シュータンが採用されており、以下写真の通り伸縮性があります。
ビヨーンと伸びることで、いい感じの履き心地に貢献してくれてますね。
アッパーの見た目
アウトソールの見た目
販売価格
価格:19,800円(税込)
前作のゲルニンバス24:17,600円(税込)、同じロングセラーモデルのゲルカヤノ29:17,600円(税込)と比較すると、約2,000円高くなっております。
ノヴァブラスト3:14,300円やマジックスピード2:16,500円は前作に対して1,000円〜2,000円安くなっておりましたので、ゲルニンバス25はその動きとは逆です。
おそらく新素材投入等が影響しているものと考えられます。
とはいえ、世間的にはインフレしている状況ですので、当たり前の流れともいえます。
現在、楽天の一部ショップでは17,000円前後で購入可能です。
発売当初より3,000円前後安くなり、少しだけお買い得になってきました。
来シーズンに向けた練習用に購入してもいいかもしれませんね。
重量
285g (26.5cm)
前作のゲルニンバス24(280g)とほぼ同じ重量です。
ジョグ用やクッショニング性を重視したモデルの中では標準的な重量といえます。
サイズ感
STANDARDタイプを試しましたが、ゲルカヤノ29やGT-2000 11といった他のモデルと同じサイズ感です。
サイズについて気になる方はこちらでご確認下さい。
アシックスのアプリにて測定が可能なので、自身に合うサイズ感を確認できます。
ちなみに、ゲルニンバス25にはWIDEタイプもラインナップされておりますので、足幅が広い人も安心です。
フィット感
全体的に少し柔らかめです。
特に秀逸なのが、ニットシュータンです。
包み込むようなフィット感だけでなく、足をきちんと固定してくれているため、靴内部で足がズレるといった心配もありません。
また、シューレースの取付箇所が他のシューズと異なる点もメリットの1つです。
以下写真の通りアッパーの穴に通す構造ではなく、ワッカを介して締め付けているため、【遊び】の範囲が広くなっております。
これらシュータンとシューレースの組み合わせが、気持ちのいい履き心地に貢献していると想定されます。
耐久性
アウトソールには前作同様AHAR+が採用されているため、高い耐久性を期待できます。
AHAR+はゲルカヤノやノヴァブラストといったモデルにも採用されている素材です。
AHAR+が採用されているゲルカヤノ28では1000km以上走破しても問題ありませんでした。
更にゲルカヤノ29でも800㎞以上走破済み。
この素材はジョグ用といった使用頻度の高いモデルに採用されているケースが多い為、本モデルにも搭載されているのでしょう。
クッション性
ミッドソールに搭載されているFF BLAST PLUS ECO、かかと部内部のPureGELが高いクッション性に貢献していると想定。
ミッドソール前部にFF BLAST PLUS。
ミッドソール後部にPure GELと表記されております。
実際に履いてみると分かりますが、踏み込んだ瞬間にけっこう沈み込みます。
やはりミッドソールの厚さが影響しているものと考えられます。
そのため足への負担はかなり軽減されるものと想定。
一方で反発力は微妙でした。
踏み込んでから反発力を感じるまでのタイムラグが少し長いため、スピードを出したい練習には向いていないと考えます。
ゲルカヤノ29・GT-2000 11との特徴比較
アシックスが誇るロングセラーモデル同士で比較してみました。
大きな違いは次の3点です。
- 価格面
- クッション性
- 安定性
まず価格ですが、ゲルカヤノ29:17600円、 GT-2000 11:14,300円、ゲルニンバス25:19,800円であり、GT-2000 11が一番安価となっております。
続きましてクッション性です。
ゲルカヤノ29とGT2000 11はFF BLAST(PLUS)、FLYTEFOAM及びゲルを組み合わせており、ゲルニンバス25はFF BLAST PLUS ECOとゲルと異なる組み合わせですが、どれも高いクッション性を実現しています。
ただし、より柔らかいクッション性でいいますとゲルニンバス25⇨ゲルカヤノ29⇨GT-2000 11と感じました。
どれが優れているとかではなく、好みの問題ですね。
個人的には柔らかすぎないゲルカヤノ29が好きです。
最後に安定性ですが、こちらはゲルカヤノ29とGT-2000 11の方が高いように感じました。
大きな違いはLITERUSS構造の有無と想定されます。
着地時のねじれを抑えることで、内側への倒れ込みを防ぎ安定感ある走りに貢献する構造であり、ゲルカヤノ29とGT-2000 11には搭載されていますが、ゲルニンバス25には搭載されておりません。
そのため、接地時のフラフラ感はゲルニンバス25の方が高いように感じました。
走ってみて感じたこと
普段のジョグやLSDといったスピードを出さずに長い距離を走るトレーニングに向いていると感じます。
高いクッション性により足への衝撃をかなり軽減してくれるからです。
一方、スピードを要する練習にはあまり向いていません。
実際に走ってみたところ、6分~5分/㎞程度まではスムーズに走れましたが、4分台/㎞に入ってからは少しだけスピードの出しにくさを感じました。
おそらくシューズの重量と踏み込んでから反発力を得られるタイミングまで時間を要しているため、そのように感じられるものと想定されます。
環境にも配慮
ミッドソールに新型フォーム材である「FF BLAST PLUS ECO」が搭載されております。
こちらは約24%植物由来材が含まれている、環境に配慮された素材です。
ここ最近アシックスでは環境保護を意識した素材を取り入れている傾向があり、ゲルカヤノに対するCNFの活用等サステイナブルを意識した活動を推進しています。
※CNFとはセルロースナノファイバーの略で、植物由来の次世代素材です。
ケースにも、環境保護に配慮されていることが明記されており、アシックスの力の入れようが分かります。
まとめ
メリットとデメリットを再掲します。
前作よりも価格UPしておりますが、それに見合う機能性やデザイン性の高さが詰まったシューズです。
少しでも気になる人は是非試してみて下さい!
気になる人はスポーツショップでの試し履き、もしくはAmazonのの prime try before you buyでお試しできますので、不安な人は一度試してみるのもありです。
今回は以上です!
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